PowerShellを使ってファイルをコピーする方法はいくつかありますが、一般的には Copy-Item コマンドレットを使用します。このコマンドレットを使うと、ファイルやフォルダを簡単にコピーすることができ、オプションを活用して細かい動作を制御できます。
ここでは、PowerShellでファイルコピーを行う基本的な使い方と、いくつかの便利なオプションについて解説します。
PowerShellでファイルをコピーする基本コマンド
Copy-Item コマンドは、ファイルやフォルダをコピーするための基本的な方法です。
例1: 単一ファイルのコピー
このコマンドは、C:\Source にある file.txt を D:\Backup にコピーします。
- -Path: コピー元のファイルパスを指定
- -Destination: コピー先のファイルパスを指定
例2: フォルダ全体をコピー
この例では、C:\Source\Folder 内のファイルとサブフォルダをすべて D:\Backup にコピーします。
-Recurse オプションを使うと、フォルダ内のすべてのアイテム(サブフォルダを含む)をコピーできます。
ファイルコピー時に上書きを確認する
デフォルトでは、同じ名前のファイルがコピー先に存在するとエラーが発生します。-Force オプションを使うことで、既存のファイルを強制的に上書きできます。
例3: ファイルを上書きしてコピー
このコマンドでは、既に D:\Backup に同じ名前のファイルがあっても、強制的に上書きしてコピーします。
ファイルコピーを条件付きで行う
-Filter オプションを使うことで、特定の拡張子やファイル名にマッチするファイルだけをコピーできます。
例4: 特定の拡張子のファイルだけをコピー
このコマンドでは、.txt 拡張子のファイルのみがコピーされます。
コピーの進行状況を表示する
大量のファイルをコピーする場合、進行状況を表示したいことがあります。PowerShellでは、-Verbose オプションを使ってコピーの詳細なログを表示できます。
例5: コピーの詳細ログを表示
このコマンドは、ファイルやフォルダがコピーされるごとに、その情報を表示します。
まとめ
PowerShellを使ったファイルコピーは、柔軟なオプションを活用することで簡単に実行できます。基本的なコマンドから条件付きコピー、上書き処理まで、多様なシチュエーションに対応できます。ぜひ、ファイル管理の効率化に活用してください。